こんにちは!ふくねこです。 小学3年生ではじめて不登校になったわが子。 不登校を克服して、再登校するまでの親子の過ごし方の実体験を記事にしました。
子どもが急に学校に行けなくなった。
登校時間になるとお腹がいたくなって、学校を休みがち。
何の問題もなく当たり前に登校していた子どもが急に学校に行けなくなった。
親として心配で不安でたまらないと思います
あの子は元気に登校しているのに、どうしてうちの子が?
他の子は行けているのに、うちの子がどうして登校できないの?
はじめて子どもが不登校になったとき、こんな風にたくさん悩んで泣きました。
この記事では、過去のわたしが知りたかった「小学生の子どもが不登校になったときの実体験」をまとめました。
不登校中の自宅での過ごし方や、不登校克服にむけて「登校チャレンジ」と称して親子で取り組んだ5つのステップも紹介しています。
不登校にはお子さんそれぞれの理由があり、再登校する経過についてもそれぞれです。
再登校ではなく、ホームスクーリングを選ぶご家庭もあるでしょう。
わが子の実例が参考になればいいなと思います。
>>>関連記事:不登校を出席扱いにできる教材2つ!すららとスタディサプリ徹底比較
>>>関連記事:すららで不登校でも出席扱いにする手順5ステップ!学校との交渉実例
目次
1. 不登校を克服して、再登校するまでの5つのステップ
毎日毎日、親子で悩んだり泣いたりケンカしたりしながら必死で過ごす日々。
冷静に過去を振り返ることができる今、不登校を克服して再登校するまでには、5つのステップがあったように思います。
step
0前兆から不登校のはじまり
・今思えば、前兆だった?夏休みの登校日の腹痛
step
1不登校真っただ中の暗黒期
・夏休み明けから登校時間の腹痛で学校に行けなくなり、ひたすら引きこもる日々。
step
2しっかりと休む回復期
・腹痛が落ち着いてきて子どもに笑顔が戻る。回復の兆し。
step
3回復期から再登校チャレンジへの準備期間
・再登校チャレンジか、ホームスクーリングか。子どもと一緒に作戦会議。
step
4再登校チャレンジ
・スモールステップで段階的に成功体験をつんでいく。
step
5再登校と完全復帰後のフォロー
・再登校がゴールじゃない
step
0 2. 前兆から不登校のはじまり
父の単身赴任が決まったことを子どもに伝えた夜、過換気のような軽いパニック状態になりました。
30分で回復後はいつも通り。
数日後の登校日は、朝、玄関を出たところで腹痛。
トイレに行き1時間ほどでおさまったので、遅刻して登校しました。
9/1 登校時間に腹痛の訴えあるが、登校可能
9/4 腹痛あるが、登校
9/5 腹痛ひどく遅刻。給食後に登校
9/6~9/8 表情は暗いが、通常通り登校する。
母の頭の中
step
1 3. 不登校真っただ中の暗黒期の過ごし方
9/11~ 腹痛が悪化。脂汗をかいてお腹を抱えてうなるほど。とても登校できないので欠席が続く。
念のため小児科受診。ストレス性の腹痛とのこと。
HSC(ひといちばい敏感な子)も指摘。
とにかく休ませてあげなさいと医師からアドバイス。
ずっと家で2人きり。世間から隔絶されたような気持ち。
子どもの様子
・ 登校時間を待たずにお腹がいたくなるようになる。
・ 腹痛がなおったら登校するつもりでいる間はずっと痛い。
・ 学校を休むことを決めると30分~1時間ほどで腹痛がなおる。
・ 学校を休むことが決まったら、割と元気になる。
・ 学校に「行かなきゃいけない」のに、行けない自分がイヤ。
・ どうして学校に行けないのか、自分でも理由がわからない
・ 欠席が続くと母が不機嫌になるので、顔色を伺うようなそぶりを見せる。
・ 勉強は前日の宿題をやってチャレンジタッチ。終わればゲームにユーチューブ三昧。
・ ゲームをしていないと不機嫌になる。不安?笑顔が消えた。
・ ゲームなどでうまくいかないことがあると、自分の体をたたいたり殴る。
・ ささいなことでキレる。母親に八つ当たり、暴言。
・ 朝は登校するつもりで起きるので、生活リズムはくずれなかった。
母の頭の中
・ なんとか学校に行ってもらいたい、行かせたい。
・ なぜ学校に行けないのか?とにかく理由や原因が知りたい。
・ 「不登校」だ。不安で「不登校・原因」などググりまくる。不登校関係の本を探す。
・ 「子どもが学校に行けない朝」が来るのが怖い。夜は目がさえて眠れない。
・ 「不登校」だと周囲に知られたらと世間体を気にしてしまう。
・ 朝、学校と登校班に「今日も休みます」と連絡をするのがつらい。
・ 担任に「明日は来れそうですか?」と聞かれ途方にくれる。わたしが一番知りたい。
・ 欠席を決めると元気になるので仮病を疑うが、朝の様子では本当に痛いようだ。
・ 欠席を決めると元気になるので「そんなに元気なら今から学校に行って」と思う。
学校の対応
・ 欠席中は、数日に1度、担任から様子伺いの電話があった。
・ 学校では元気にしている。不登校の理由がわからない。
・ 連絡カード(宿題や時間割の連絡)を1日1回郵便ポストに投函してくれる。
・ 母がスクールカウンセラーに相談するも、傾聴で終わる。
この期間に読んだ本でよかったもの
「無理に登校させない」「まずは休ませる」という、不登校の基本的な方針を知り、やっと取り入れ始めました。
毎朝、腹痛で泣く子どもを見てこれはもうどうしようもないとあきらめました。
まず体調を整えることを優先し、子どもと話し合い腹痛が落ち着くまで欠席することを決めました。
欠席を決めて親子ともに気持ちが楽になったように思います。
学校にも、毎朝の欠席連絡はやめたいと相談しOKもらったり、週に一度プリントをもらいにいくなど対応をお願いしました。
このころから不登校は3分で解決するという本を信じて、コンプリメント開始しています。
具体的には1日最低3つ。毎日子どもを心からほめるだけ。
「可愛いね」「言葉のセンスがあるね」「苦手なものを我慢して食べれたね」「足音が元気だね」…
ほめることが見つからなければ、「生きててくれてありがとう」
朝は決まった時間に起きて宿題とチャレンジタッチ。終われば自由時間です。
父親が単身赴任先へ引っ越し。
子どもの様子
・ 毎朝「今日は行けそう?」と聞かれることがなくなったせいか、落ち着いてきた。
・ 前日の宿題をやってチャレンジタッチ。終わればゲームにユーチューブ三昧。
・ 相変わらずキレるし、うまくいかないことがあると自分の体を殴ってしまう。
・ 学校に行っていないのを知られたくないから、外出はしたくない。
・ 担任の先生からの電話には出たくない。
・ 生真面目な性格のせいか、昼夜逆転はしなかった。
母の頭の中
・ 「学校に行かなくていいよ、休もう」と言えるようになった。
・ コンプリメントを開始。1日最低3つ子どもをほめる。
・ 朝の欠席連絡がなくなり、気が楽になった。
学校の対応
・ 朝の欠席連絡を無くしてもらった。基本は欠席で登校するときだけ連絡をすることにした。
・ 毎日の連絡カードを無くしてもらった
(「早く学校に来てね」などのメッセージが本人のストレスになるので)
・ 週に1度、夕方に母が学校に行きプリントや宿題をもらう。この時に担任に経過報告をする。
step
3 5. 回復期から再登校チャレンジへの準備期間
自宅でホームスクーリング状態に親子ともに慣れてきました。
子どもは相変わらずゲームとユーチューブ三昧だけど、笑うようになってきました。
腹痛もなく落ち着いてきた子どもが「学校」のことを口にするようになったのは、このころです。
子どもの様子
・ お腹が痛くなることがなくなった。
・ 笑うようになった。
・ 前日の宿題をやってチャレンジタッチ。終わればゲームにユーチューブ三昧。
・ キレたり自分を殴ることが少なくなってきた。
・ 「ヒマ~」「もう家はあきた」と言いだす
・ 「学校のみんなはどうしてるのかな?」と言いだした。
・ 担任の先生からの電話には出たくない。
母の頭の中
・ 学校に行かず、ホームスクーリング状態に慣れてきた。
・ コンプリメントを続ける。1日最低3つ子どもをほめることを継続。
・ 変化は怖いが、そろそろ今後を考えるタイミング?
・ 本音を言うと登校してほしいが、本人が苦しむならホームスクーリングを考えよう。
学校の対応
・ 基本は欠席。
・ 週に1度、夕方に母が学校に行きプリントや宿題をもらう。この時に担任に経過報告。
・ 担任からのアクションは特になし
ふと、「そろそろ次を考えるタイミング」だと感じました。
再登校に向けて動き出すか、このままホームスクーリングか。
親が「再登校しろ」と言っても、本人の意思がなければできません。
子どもと今後に向けて話し合い
・ 学校は勉強したり、先生やクラスメイトと人間関係を勉強する場所
・ 勉強や人間関係は、学校以外の場所でも勉強できる。
・ 学校と、学校以外の場所。どちらにもメリット・デメリットがある。
・ 学校以外の居場所をいくつか説明・見学にさそう。
・ どちらを選んでも家族で応援する。
・ 好きな方を選びなさい。
子どもの意思
・ 友だちがいるから学校に行けるようになりたい
・ ひとりで家にいるのはさみしい
・ 急に学校にもどるのはこわい
母の気持ち
・ 学校に行く決断はうれしいが、体調を思うと素直に喜べない
・ 本人が行くというなら、フォローするだけ
・ 心と体の両方を少しずつ「学校」に慣らしていくことにしよう。
再登校にむけて、計画を立てよう!
・ スモールステップにする
・ 計画表を作って、頑張りが目に見えるようにしよう
・ 三歩進んで二歩下がるつもりで急がない
子どもと一緒に「再登校チャレンジ」スタンプカードを作りました。
上の写真が実際に使ったもの、下のものが分かりやすいように書き出したものです。
毎朝、登校班が出発した5~10分後に、こっそりと親子でトライすることに決めました。
目的地まで行けたら調子が良くてもそこで回れ右。
今日も出来たね!とハイタッチして帰宅。
ひとつクリアするごとに、ラジオ体操のカードのようにハンコを押すようにしています。
~ 登校チャレンジ ①~
① 準備して玄関へ行き、くつをはく ( 1日め / 2日め / 3日め )
② 通学団の集合場所まで行く ( 4日め / 5日め / 6日め )
③ 最初の曲がり角まで行く ( 7日め / 8日め / 9日め )
・
・
・
⑧ 校門にタッチする ( 22日め / 23日め / 24日め )
⑨ 校門にはいり、げた箱まで行く ( 25日め / 26日め / 27日め )
⑩ クラスか保健室まで行ってみよう ( 28日め / 29日め / 30日め )
子どもの様子
・ 「登校チャレンジ」を頑張ることで、安心感がある様子。笑顔が増えた。
・ やはり登校チャレンジ中も腹痛はあるが、がまんできる。
・ 腹痛がひどくなったら前にすすまない → 落ち着いたら前進
・ スモールステップなので心の負担は少ない様子
・ スモールステップだが、成功体験をくりかえして、自信がついてきた
母の頭の中
・ コンプリメント中、1日最低3つ子どもをほめることを継続。
・ 本人が頑張っているのだから、できるだけのフォローをしよう。
・ また朝が怖くなる。また腹痛がひどくなってしまうのでは?と不安。
・ スモールステップを少しずつでもクリアしていると、前進できていて安心感がある
学校の対応
・ 基本は欠席。
・ 週に1度、夕方に母が学校に行きプリントや宿題をもらう。
・ 「再登校チャレンジ」をはじめたことを担任に伝え、週に一度経過報告をした。
step
5 7. 再登校と完全復帰後のフォロー
再登校がゴールじゃない
校門に入れた瞬間に「登校した」と見なされ、その日から出席扱いになりました。
実際は校門の中に一歩足を踏み入れて、回れ右状態。
担任から聞いた先生方が出迎えてくれて、本人はとまどいつつも嬉しそう。
とある先生が「せっかく来たんだから教室へ行こう」と声をかけましたが、無理しないで「ここまでが目標だったので、今日はこれで帰ります」と帰宅。
ここで「じゃあ行ってみる?」と言わず、すぐに帰宅したのは正解でした。
帰宅後「やっと頑張って校門まできたのに、教室行けとか死ねってこと?」と怒っていたので。
朝は腹痛をおこしやすいので、5時間めの終わりの時間にクラスに入りました。
10分クラスにいられたら、次の日は10分早くクラスに入るというように、学校にいる時間をすこしずつ長くしていきました。
登校中は母も学校内にいて欲しいと本人の希望があり、空き教室で待機。
下校の時は友だちと帰る子どもの2~3メートル後ろから付き添い。
10日ほどで「家で待ってて」と言われ、登校したら校門で別れることができるようになりました。
チャレンジを続け、以前のように登校班で行けるようになったのは、3か月後のことでした。
~ 登校チャレンジ ② ~
① 学校の中にはいる(職員室や保健室) ( 1日め / 2日め / 3日め )
② クラスの中に入る( 10分 20分 30分 ) ( 4日め / 5日め / 6日め )
③ 5時間めの授業を受ける ( 7日め / 8日め / 9日め )
④ そうじの時間から登校する ( 10日め / 11日め / 12日め )
⑤ 給食を食べる ( 13日め / 14日め / 15日め )
・
・
・
⑨ 1時間めの授業をうける ( 25日め / 26日め / 27日め )
⑩ 登校班で行く ( 28日め / 29日め / 30日め )
子どもの様子
・ スモールステップだが、成功体験をくりかえして、自信がついてきた
・ 再登校したばかりのころは不安が強かったが、少しずつ慣れてきた。
・ クラスメイトに「なんでお前だけ遅刻してくるのか、ずるい」と言われて落ち込む。
・ 下校後に友だちと遊べるようになって嬉しい。
・ お腹の痛みは波があるが、続いている。
・ 登校できているが、すごく頑張っている状態
母の頭の中
・ コンプリメント。1日最低3つ子どもをほめることを継続。
・ 校内で子供を待つ時間が苦痛だったが、本人にはさとられないように気を付けていた。
・ 学校にいられる時間が長くなると嬉しいが、また行けなくなるのでは?と不安にもなる。
学校の対応
・ クラスで「病み上がりだから、少しずつ学校にいる時間を長くしている」と説明してもらう
・ 腹痛のため、いつでもトイレに行けるように後ろの扉に近い席にしてもらう。
8. 不登校対応の反省点(よかったこと・悪かったこと・次への課題)
よかったこと
・ 再登校するかどうか、子ども自身が決めたこと
・ 親子関係の見直しができた
・ 通信講座(チャレンジタッチ)をやっていて、ホームスクーリングの助けになった。
・ 昼夜逆転しないように、家で過ごしても寝る時間と起きる時間は守らせたこと。
(低学年だったからできたことかもしれません)
悪かったこと
・ 無理に行かせようとすると逆効果なので、早い段階で休ませるべきだった
・ 友だちと遊べるように働きかければよかった(友だちに迷惑にならないよう注意して)
・ 勉強の遅れが気になったが、まず休ませればよかった。
・ 運動不足になるので、何か対応できればよかった。
・ 親子で引きこもるのではなく、外に出ればよかった。
・ 親子ともに、離れて一人になる時間をもっと作ればよかった。
・ 子供の自己肯定感のために何かできればよかった
・ 親子だけではなく、外部とのつながりを作る努力をすればよかった
次への課題
・ 不登校中の子供の自己肯定感に対して
➡ 得意を伸ばす・苦手を克服・家族以外とのかかわりのため、通信教育を利用する
➡ 【RISU】算数を試したら、上の3つすべてをカバーできたので調子のいいときに検討・体験しておく
※RISU算数を体験してみた記事はこちら ➡【発達障害の算数】得意な子も苦手な子も教え方に困ったらRISU!
・ 親子だけではなく、外部のつながりを持てばよかった
➡ 外に出られるなら、フリースクールや不登校の会
➡ 家庭教師も選択肢の一つ
➡ 外に出ようとしない引きこもりの時期は、子どものフォロー体制のある通信講座が役に立った。
※候補として、【すらら】【スタディサプリ】【RISU算数】がよさそう。
どれが子どもにあうか、やれるときに試しておく
9. わが子の再登校までをまとめました

小学3年生で不登校を経験した子の再登校までを記事にしました。
登校チャレンジを続けた結果
・ 休み始めてから再登校チャレンジを始めるまでに1か月
・ 「再登校」できるまでに1か月
・ 完全復帰までに1か月
・ 再登校した後も、登校時の腹痛はあってフォローは必要
うちの子は「再登校」を選びましたが、ホームスクーリングという道もあったかと思います。
ストレスが体の症状となって出るタイプのようで、その後も腹痛を繰り返しては何度かまとめて休んでいます。
再登校できても、また不登校になるのでは?という不安は尽きません。
そこで通信講座を不登校でも出席扱いに出来る「すらら」に切り替えることにしました。
きっと独り立ちするまで子どものフォローは今も続くのでしょうね。
正直言ってとても苦しい経験でした。
同じ経験をされた方の参考になれば、嬉しいです。
>>>関連記事:不登校を出席扱いにできる教材2つ!すららとスタディサプリ徹底比較
>>>関連記事:すららで不登校でも出席扱いにする手順5ステップ!学校との交渉実例