発達障害

【発達障害】学校に対応を依頼する時の5つのコツ【失敗談から学ぶ】

2020年8月11日

学校対応の5つのコツ

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ふくねこ

こんにちは、発達障害とHSCの子をもつ ふくねこです。

学校に他校通級の申し込みをした時に、先生とケンカした経験があります(^^;)

そのときの失敗談をもとに、学校に対応をお願いするときに気を付けたい5つのコツについて書きました

【小1の壁】はそれはそれは高ーく発達障害の子の親子に立ちふさがります。

学校に発達障害のわが子の対応をお願いするとき。

とっても緊張しませんか?どういう風に話せばいいんだろう?どこまで受け入れてもらえるんだろう?

そんな親たちのなかでも、わたしはかなり珍しい体験をしています…_| ̄|○

通級指導教室の利用をお願いした時、教務主任の先生とケンカして大泣き(-_-;)

結果的に子どもは通級を利用できましたし、その後の学校との話し合いはスムーズにできるようになりました。

でもそうなるまでには、学校と親とお互いに腹をさぐりあうような、お互いの出方をうかがうような落ち着かない時期がありました。

今なら思うんです。

先生もよくなかったけれど、わたしももっと先生たちに配慮した言動をしていたらよかったなと。

そこで失敗談をもとに、この記事を書きました。

この記事を読むと、学校での話し合いの前に準備したり気をつけるポイントがわかります!

私の失敗を反面教師にしていただいて、スムーズな話し合いのお役に立てますように!(´▽`*)

 

>>>関連記事:発達障害の子の好き嫌い対策!理由を知って自宅で少しの工夫をしよう~わが家の場合~

>>>関連記事:【通級とは】小学生の他校通級の実例とメリット・デメリットを紹介!

 

 

 

1. 【失敗談】教務主任とケンカして泣いた話

けんか

……興味のない方は飛ばしてくださいね(^^;)

この記事の教務主任のことは今でも苦手ですが、子どももわたしも大好きで尊敬できる先生が同じ学校に何人もいます。

「学校の先生」を責める意図はありませんので、ご理解ください。

 

子どもの保育園年長の夏休み、小学校に就学相談のときのこと。

「普通級のみ」「普通級+通級」「特別支援教室」の選択肢のうち、発達障害の子の対応をどうするのかの話し合いでした。

まずは親と面談し、後日子どもと学校見学の予定。

サポートブックとWISC、医師の診断書を持参し、教頭先生、教務主任、特別支援教室の先生と相談になりました。

「普通級+通級」を希望していることを伝えたところ、教務主任は「普通級だけで大丈夫ですよ」と笑顔。

子どもには発達障害があり医師の診断書もありました。さらに保育園の担任からの申し送り書、サポートブック、就学前療育のレポートも見せて再度説明。

うちの子には困りごとがあり、主治医と保育園の担任が通級での個別フォローが必要だと判断しています。

もう一度、通級でのフォローを強く希望しますと伝えました。

教務主任は「前例がない」「今まで通級を使った子はいない」「それでやってきた」と繰り返します。

だからうちの子も普通級で大丈夫と判断した。

通級は必要ないから申し込みません(他校通級になるので、通級のある学校に連絡はしないということ)と言われました。

もうね、ポカーンです( ゚д゚) ホント、こんな顔になったと思う。

いやいや、今まではどうか知らんけどうちの子は通級が必要だから申し込んでくださいとお願いしてるんですが。

「あのね、お母さん。通級なんて必要な子は今までこの学校にはいないんですよ」
「僕はもう何年もこの学校にいるけれども一人もいない」
「こんなこと言ってくるのはあなたが初めてだ」

お互いに声が大きくなる中、空気の教頭先生と特別支援の先生。

どんどんヒートアップするわたしと教務主任。

「おかしいですよ。うちの子と同級生で通級希望の子が少なくともあと2人はいる。その子のお母さんからはすでに学校に連絡したと聞いています」

「よそのお子さんのことはお話できませんよ。とにかく通級が必要だとは思えない。お母さんが神経質になっているだけじゃないですか?もっと自分のお子さんを信じてあげたほうがいい」

「医師の診断書があって、療育のレポートがあって、保育園の担任からも通級をすすめられています」

「僕の経験上、必要ありませんよ。前例がない。この学校の子どもは何百人いるけれども本当にこんなことを言ってくるのはお宅が初めて」

「それはおかしいです!そもそも発達障害の子どもは統計上、クラスに2~3人いるはず。1年から6年までの間で一人もいないなんて、そんなことはあり得ない」

「でも現実にいないんだよ!」

「現実にいないんじゃなくて、本当はいるけれども先生たちが見逃しているってことです!」

ここで教務主任が机をバーン!!と殴って立ち上がり、わたしはフリーズ。

シーンと静まり返る中で、教頭先生たちになだめられて席に座る教務主任。ボッロボロに泣き出すわたし。

子どもが発達障害ということもまだ受け入れきれていなかったし、通級は激戦だからなんとしても入れたいと気負っていたし、夫が何も協力してくれないとか諸々のストレスがわーっとあふれてきて、涙が止まりませんでした。

その後のことはあまり記憶にないんですが、教頭先生に「通級を希望されるんですね?」と聞かれ、「うちが『前例』になります。通級希望します」と伝えたことはしっかり覚えています。

「お母さんのお気持ちはわかりました」と言われ、子どもを連れて学校見学する日程を確認し面談は終了。

ぼんやりしながら学校を出て、泣きながら自宅まで歩きました。

翌週には何事もなかったかのように、子どもを連れて学校見学にいきました。

 

 

 

2. 学校へ対応をお願いするときの5つのコツ!

ポイント

……やっちまった(ノД`)・゜・。

ありえない、まだ入学してもいないのに小学校の先生とケンカとか。

入学してから子どもが先生からつらく当たられたらどうしよう、わたしのせいだ……。

さんざん落ち込んだ末、先輩ママさんに相談しました。

「あんたが悪い」

学校の先生が非協力的なのは、よくあること。

感情にまかせて責めてもいいことはない、子どものことを考えると、我慢できなかったわたしが悪い、と。

この経験をもとに、「学校に対応をお願いするときに注意すること!」というメモを作りました。

 

話し合いの前には必ず準備をしよう

  • 発達検査の結果や、サポートブックなどの資料の準備をしよう
  • 先生は親よりも医者の意見に弱い。診断書があればいつでも見せられるように準備しよう
  • 学校側にお願いする内容について子どもと話しておくとスムーズ
  • 質問事項や確認したいことなどのメモを作っておこう

先生は同じ目的をもつ味方

  • 挨拶とお礼は必ず行おう
  • 攻略対象ではないことを知ろう
  • 好印象をもってもらうためのちょっとした工夫をしよう
  • 相談をする「順番」を意識するとスムーズです

面談時間は30分~60分を意識しよう

  • 先生たちは忙しいことを意識しよう
  • 短時間で理解できる工夫をしよう
  • お願いごとは具体的にしよう

出来ることと出来ないことの両方を伝えよう

  • 先生に頼りきらない。家でできる工夫は家でしよう

ケンカしない…

  • ケンカはしない、ダメ絶対!
  • ケンカするなら、学校を辞める決意をもって臨もう
  • 学校に子どもを人質にとられているイメージぐらいがちょうどいい

 

2.1 話し合いの前には必ず準備をしよう

準備

 

発達検査の結果や、サポートブックなどの資料の準備をしよう

  • 用意した資料には、重要なところに蛍光ペンでしるしをつけておく
  • ぱっと見たときの、わかりやすさを意識する。
  • 文章ばかりのレポート用紙をもらっても先生は読まない読む時間がない
  • A4サイズのプリント数枚が限度?
  • 資料はコピーを渡そう。原本は手元にしっかり管理する
  • 伝えたいこと・知っておいてもらいたいことを箇条書きにするといい

 

  • 困りごとの解決方法はいくつか選択肢があることが多いです。その中でもどの解決方法がいいのか子どもと相談しておきましょう
  • 子どもが困っているとき、助けて欲しいのか、見守ってほしいのか、時間が欲しいのか本人と話しておきましょう
  • 意外と親子で認識がずれていることがあります

学校側にお願いする内容について子どもと話しておくとスムーズ

 

質問事項や確認したいことなどのメモを作っておこう

  • 面談中に話があちこちへ飛んでしまうことがよくあります。聞き忘れがないように聞きたいことをメモをしておきましょう
  • 1冊ノートを作っておいて、日頃の様子や相談・面談の記録をつけていきましょう。申し送りの時に役立ちます。
  • 先生は忙しいです。時間内に話が終わるように要点をまとめておきましょう。

 

2.2 先生は同じ目的をもつ味方

ミーティング

 

挨拶とお礼は必ず行おう

  • 先生も人間です。お互いに気持ちよくやり取りしたいもの。
  • 基本の挨拶やお礼を言葉で伝えましょう。
  • どんなに感謝していても言わなければ先生に伝わりません。言葉にして伝えましょう。
  • 先生だって嬉しくてモチベーションアップにつながるかもしれません。

 

攻略対象ではないことを知ろう

  • 先生や学校に勝つ必要はありません。先生とは戦う必要はありません。
  • 支援は、学校や先生から勝ち取るものではありません。
  • ただ、学校の先生は「変化」や「新しいこと」「手間」をとても嫌うようです。
  • 先生は本来は味方です。子どもが楽しく学校生活を送れることを望むのは先生も親も同じ。
  • 時には理不尽なことを言われる場合もありますが、ぐっと我慢です。息を吐いて心で10秒数えてニッコリ笑顔で聞きましょう「それってどういう意味ですか?」あれ?

 

好印象をもってもらうためのちょっとした工夫をしよう

  • 先生だって人間。相性のいい児童とそうでない児童、付き合いやすいのは相性のいい子。
  • 「子どもが先生のことこんな風に言ってました」「先生が助けてくれて嬉しかった」など、子どもが先生に感謝していたことを伝えよう。
  • もちろんウソはダメですが、人づてに褒められると人間は褒めてくれた相手に好意を持ちやすいです。
  • 面談などの時は、「お忙しいところ、お時間頂いてありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えよう。
  • 学校の先生は本当に忙しい中時間を捻出しているので、感謝を伝えると好感度アップ。
  • どうせなら先生にいい印象をもってもらい、気持ちよく支援をお願いしたいですね。

 

相談をする「順番」を意識するとスムーズです

  • 相談する順番はまず「担任」→「教務主任」→「教頭」→「校長」→「教育委員会」
  • 担任の先生をとばして、いきなり上の先生につなげないようにしましょう。
  • 担任の先生の立場が悪くなってしまったり、学校の先生がうまく連携してくれないことがあります。
  • 電話1本でもいいので、まずは担任の先生から話をつないでいきましょう。

 

2.3 面談時間は30分~60分を意識しよう

時間

 

先生たちは忙しいことを意識しよう

  • ダラダラと無駄に話すと、その後の相談を受けてもらいにくくなる可能性が…「あそこ長いんだよな~」的な。
  • 経験上、30分で終わらせるつもりで話しても大体60分かかります
  • 用意する資料も蛍光ペンでチェックを入れたり、わかりやすい読みやすい工夫をしておくと好印象。

 

短時間で理解できる工夫をしよう

  • 限られた時間で効率よく話し合えるようにできる工夫をしておこう。
  • 資料に蛍光ペン、話し合う内容のメモなど

 

お願い事は具体的にしよう

  • 学校には「ゴール」を伝えるだけではなく「ゴールにたどり着くための方法」を相談しよう。
  • 「トイレに行きやすくして下さい」ではなく「トイレに行きやすいようにドア側の後ろの席にしてください」と具体例をあげて交渉してみよう。
  • 先生と話し合うのは、学校側が無理なく提供できる方法と、子どもに合う方法のすり合わせです。

 

2.4 出来ることと出来ないことの両方を伝えよう

 

先生に頼り切らない

  • 困りごとの解決を学校まかせにしない。
  • 困ったらまず先生に相談ではなく、家庭で出来ることはないか子どもと話し合う。
  • 家庭でも取り組んでいるが力及ばす申し訳ない、そこで学校でも配慮をお願いできないでしょうか?というスタンスがいい。
  • 「これはできないけど、あれなら出来ます」というように、出来ないことと出来ることを両方伝えましょう単純に頑張っている子は誰でも応援したくなるもの。絶対に印象がちがいます!

 

2.5 ケンカしない…

けんかはだめ

 

ケンカはしない、ダメ絶対!

  • 単純にいいことないです……( ;∀;)
  • 感情的にならない
  • 学校側が理不尽なことを言ってきても、逃げ道のない責め方はしないこと

 

ケンカするなら、学校を辞める決意をもって臨もう

  • 運よく関係が修復出来ればいいですが、最悪子どもに被害が及ぶことが考えられます。
  • 親子ともにもうこんな学校願い下げ!ってことにならない限り、避けた方が無難です。
  • おそらく数年で先生の異動がありますが、最悪それまでは学校と没交渉になるかも?

 

学校に子どもを人質にとられているイメージでちょうどいい

  • 大げさだけどそれぐらいの気持ちで先生とお付き合いするといい距離が保てます。
  • 頭をさげて子どもに配慮してもらえるなら、わたしは笑顔で米つきバッタします

 

 

3.  ケンカの後日談(おまけ)

ノート

上の画像は、反省したわたしが学校との話し合いのために作ったメモです。

その後ですが、教務主任を見かけると動悸と冷や汗がでるようになってしまったので、うちとの面談には今後一切同席しないようにお願いしました。

教頭先生からは「声を荒げてしまって申し訳なかった」と謝罪がありましたが、内容については謝罪はなく、こちらも悶々と。

怒らせたのが教務主任じゃなくて教頭先生だったら、学校と没交渉で通級ダメだったかも?

教務主任は、最初の通級利用者を出すのが嫌だったのかな?組織って変化を嫌うもんね。通級利用すると先生たちの仕事が増えるもんね…としばらくは悶々。

担任や通級の先生にも恵まれて学校とはおだやかに交流できていたので、数年間すっかりその先生のことを忘れていました。

学校行事の時だったと思います。教務主任の先生から突然謝罪されました。

「自分の子どもが発達障害の診断をうけて不登校になった。あの時のあなたの気持ちがやっとわかった。申し訳なかった」とのこと。

「私の気持ちがわかったとのことですが、今の先生があの時のわたしだとしてご自分の言動を許せますか?」

「……許せないと思います」

「私もいまだに許せません。でも気持ちを分かっていただけたことは良かったです」

次の年には異動されたので、その先生とはそれっきり。

次に相談にきた親子には違う対応をしてもらえたらいいなと思った出来事でした。

本当は許せたらよかったのかな。わたしは未熟者なので、やっぱり許せない出来事でした(-_-)

それでもあのケンカがきっかけで学校との交渉の仕方などを反省して模索することが来たので、そこはよかったです。

 

4. 学校に対応を依頼する時の5つのコツ まとめ

ふくねこ
先生とケンカした苦~い失敗談をもとに考えたコツをまとめました。

ポイント

  • 話し合いの前には、事前に準備をしよう
  • 先生は味方・気持ちよく配慮してもらうための工夫をしよう
  • 面談時間は30分~60分を意識しよう
  • 出来ることと出来ないことの両方を伝えよう
  • ケンカしない

学校の体制や先生のタイプも色々なので、どこの学校でも上手くいく!とは言えませんが、お互いに気持ちよく面談するためにわたしが気を付けているコツを記事にしました

あれから登校班でいじめがあったり、友だちとトラブルを起こしたり、不登校になったりと色々ありました。

その度に幾度も学校には相談していますが、スムーズに対応できるようになりました。

最近では、学校に不登校の子を出席扱いにするための方法を相談しています。

わたしの失敗談で、あなたの緊張がほぐれていい話し合いが出来るといいなと思います。

 

 

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